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マーケティング活⽤サロン【エルシャーム】

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1551 view 活用・事例 集客
公開日: 2021.02.18 最終更新日: 2021/02/26

店舗集客に使えるビーコンとは?OtoOによる販促のメリットも紹介

店舗集客に使えるビーコンとは?OtoOによる販促のメリットも紹介

IoT(モノのインターネット化)技術は多くの分野での活用が進んでおり、一般家庭向けのIoT製品も数々販売されています。

店舗型ビジネスにおいても例外ではなく、小売業や飲食店といった店舗の集客や販促においても、IoT技術・製品の導入が進んでいます。中でも近年、積極的に活用され始めているIoT技術が「ビーコン(Beacon)」です。

今回は、ビーコンの概要や特徴から、店舗集客への活用事情、店舗集客にビーコンを活用するメリットまでを解説します。ビーコンを活用して、効果的な店舗集客や販促施策を行いたい方や売上を伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてください。

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1.ビーコンとは?

ビーコン(Beacon)とは、無線技術の一種であるBluetooth信号を利用して情報の発信を行う、通信方法及び通信機器のことです。設置した端末から数秒に1回信号の発信を行い、通信範囲内の受信端末を感知して位置情報を取得したり、受信端末に情報を送信したりできます。

ビーコンの信号は、スマートフォンをはじめとした「Bluetoothを受信できる機能を持つ端末」で利用することが可能です。

近年ではスマートフォンが広く普及したことから、下記のようなさまざまな分野でビーコンの活用が見られるようになりました。

  • 観光スポット等での道案内サービス
  • 美術館や博物館等での施設内ガイドサービス
  • 公共交通機関の位置情報サービス
  • 企業の勤怠管理
  • 店舗型ビジネスの集客や販促

機器・サービスの充実度が高まるビーコンは、有用性の高さや導入の手軽さから、今後の可能性が大きく期待されています。

 

1-1.ビーコンの特徴

ビーコンの最大の特徴は、高精度での位置測定と通信のクオリティの高さです。

通信範囲はビーコンの設置位置から数メートルから数十メートルと狭い代わりに、数センチから数十センチ単位での位置測定を行うことができます。

また、スマートフォン等の端末を個別に識別しての通信が可能であるため、信号が干渉することもなく、屋内や地下でも安定した通信を行うことができます。

ビーコンは、通信技術として非常に信頼できる技術といって良いでしょう。

 

1-2.ビーコンとGPS・Wi-Fiの違い

ビーコンとよく似た通信技術に、GPS・Wi-Fiがあります。ここでは、ビーコン・GPS・Wi-Fiの違いについて、表を用いて解説します。

通信技術 通信範囲
ビーコン狭い
GPS非常に広い
Wi-Fi広い
通信技術 位置測定精度
ビーコン非常に高い
GPS普通
Wi-Fi普通
通信技術 安定性
ビーコン高い
GPS低い
Wi-Fi低い
通信技術 電池の消耗
ビーコン少ない
GPS多い
Wi-Fi少ない
通信技術 屋内利用
ビーコン適している
GPS不向き
Wi-Fiやや不向き

GPSとWi-Fiは、広範囲をカバーできることが特徴ですが、電波の安定性や位置測定精度は高くありません。

また、GPSはビーコンと同じく位置情報を用いたサービスによく用いられていますが、衛生からの信号が届かない屋内や地下では利用できないことがあります。

通信範囲は限られているものの、ビーコンはGPSとWi-Fiのデメリットを払拭した通信技術とも言えるでしょう。

 

2.店舗集客に活用できるビーコン

ビーコンが持つ特徴や機能は、店舗型ビジネスの集客や販促施策にも活用されています。ここでは、店舗集客においてビーコンがどのように活用されているかを解説します。

〇ビーコンの電波を受信できるエリアに入った顧客に、スマートフォンを通じて情報を発信

スマートフォンの普及と所有率が向上したことから、多くの店舗型ビジネスでは近年、オリジナルアプリを通じて、ポイント付与やお得な情報を得られるサービスを提供しています。店舗型ビジネスにおいてビーコンは、主にエリア内の顧客に対してスマホアプリを通じて情報を発信しながら、集客や販促に繋げるといった方法で運用されています。

〇屋内の従業員や物の位置情報を可視化

ビーコンは、GPSやWi-Fiよりも高い位置精度を持っており、安定した送受信ができることが特徴です。広い工場やオフィス内でビーコンを設置すれば、屋内にいる従業員や物の位置情報を可視化することができます。

 

3.店舗集客にビーコンを活用するメリット

ビーコンの活用が注目を集めている理由は、OtoOの店舗集客において多くのメリットが得られるためです。

ここからは、店舗集客にビーコンを活用する具体的なメリットについて詳しく解説します。ビーコンの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

3-1.プッシュ通知で情報発信が簡単に行える

ビーコンを活用する代表的なメリットは、プッシュ通知での情報発信が手軽に行えることです。店舗に来店中の顧客に対して、セールやクーポンなどのお得な情報や案内をいつでも簡単に伝えることができるため、販売促進やリピート促進に役立てることができます。

また、顧客側もお得な情報を見逃さずに済むため、満足度の高い買い物をすることができます。店舗に対する信頼感を高めることにも繋がるでしょう。

ビーコンとプッシュ通知を活用することで、店舗にも顧客にも好ましい状況を容易に作り出せることは、大きなメリットと言えます。

 

3-2.店舗内の位置まで考慮した販促が可能である

ビーコンとよく似た技術にはGPSが挙げられますが、GPSは広範囲をカバーできる反面、店舗内の顧客の位置まで考慮した情報発信を行うことはできません。一方でビーコンは限られた範囲しかカバーできないものの、数センチ単位の高精度な位置情報を把握することができます。

そのため、ビーコンを活用することで、店舗内の顧客の現在地まで考慮したきめ細やかな販促施策を実施することが可能となります。店舗内全体に対する販促施策を行うよりも高い販促効果が期待できるでしょう。

店舗内の顧客の位置に応じた販促を行えることは、ビーコンならではのメリットと言えます。

 

3-3.キャンペーンと連携して活用できる

ビーコンは、各種キャンペーンとの親和性が高いことも大きなメリットです。例えば、下記のようなキャンペーンも、ビーコンを活用することで容易に実現することができます。

  • 顧客が来店したタイミングに合わせて、自店舗で使える来店ポイントをプレゼント
  • スタンプラリーキャンペーン開催時に、顧客の位置に応じた案内を通知
  • 店舗内の指定の場所で開催されているキャンペーンやプレゼント企画を通知

ビーコンとキャンペーンを連携させることで、顧客のキャンペーン利用率や参加率を高めることができるでしょう。また、キャンペーンを利用した顧客の満足度を高めることもできるため、リピート率の向上に繋げることもできます。

 

3-4.顧客行動データを分析に活用できる

ビーコンは、店舗運営や集客に役立つ高精度なデータ分析に活用できることも、大きなメリットです。ビーコンで取得した来店情報を、POSシステム等で取得した情報と連携させることで、顧客の導線まで含めた顧客行動データの分析が可能となります。

顧客の来店日時・購買行動履歴・購買傾向なども把握できるため、分析したデータを基に次回来店時のクーポン配布内容を決めることも可能です。顧客の傾向に合わせた個別の販促施策を行うことで、購入率や客単価を高い確率で高めることができるでしょう。

 

まとめ

OtoOビジネスは、インターネットを活用したビジネスに比べ、きめ細やかな情報分析や情報発信によるマーケティングは難しいとされてきました。特に、BtoCの店舗型ビジネスにおいて、個々の顧客に対して的確なアプローチを行うことは多大な労力を伴います。

しかし、IoT技術のひとつであるビーコンを活用することで、OtoOビジネスにおいてもまるでWebマーケティングのようなビジネス施策を展開することができます。

店舗型ビジネスを成長させたい方にとって、ビーコンの導入は大きなメリットと魅力があると言えるでしょう。店舗集客にビーコンを活用したい方は、ぜひこの機会に導入を検討してください。